一流の味と気さくな接客に思わず笑顔！毎週通いたくなる割烹
JR京浜東北線「東十条駅」から徒歩2分。
南口改札を出て右にあるセブンイレブン脇の路地にある『お気楽割烹 かってや』さんへ。
最初は「割烹」なのに「お気楽」なんて珍しく、どんなお店なんだ…と、
ワクワクドキドキして入店しました。
写真をタップするとスライドショーを見ることができます！
メニューは和食が中心で、中でも鴨肉を使ったお料理が多いのは珍しく、
どのお料理も居酒屋ではなかなか味わえない面白いメニューばかり！
それでいて「いつでもオープンな状態でお客様をお待ちしております」
言葉からにじみ出るユーモアに思わずほっこり。それではお邪魔します！
引き戸を開けると「お！いらっしゃい！」と笑顔で出迎えてくれる大将と女将さん。
大将はかつて京都で修業を積み、高円寺でもお店を構えた志ある料理人さん。
素材やお料理へのこだわりも確かで、何よりもつい話しかけたくなってしまう
人懐っこい笑顔にいつも癒やされます。
絵心ある女将さんによる、オリジナルキャラクターの愛くるしいグッズやイラストが！
お二人の遊び心と、お店に込めた温かい思いがいつも伝わってきます。
やっぱりここに来るとふ～っと一息ついてしまいますね！
今日は瓶ビールでさっぱりとスタート。今週もお疲れ様でした、乾杯！
大将が目利きしたこだわりの食材を、気取らず一番おいしい形で！
日々変わるお通しは、かってやさんに来た時のささやかな楽しみ！
この三連のお皿でちょこっとづつ食べられるのがいいですよね。
胃にも優しく、今宵の宴の準備が整うようです。
今日は奥からマグロと鶏肉のハンバーグ、出汁巻き、ちくわとわかめのポン酢和え。
素朴な見た目とは裏腹に口に運ぶと魚の旨味がジュワっと広がる嬉しいサプライズ！
これはビールが進みます！
お通しを楽しみつつ、早速注文したのは生しらす生うに添え。
江戸時代、醤油が普及する前によく用いられていた「煎り酒」仕立てです。
現代でも、間違いのない酒のアテ！
日本酒を…という気持ちを抑えつつ、ビールから鞍替えしてドライサワーを注文！
この日はとくに暑く、キリッとした飲み口で、柑橘のような香りがアクセントになって、
ぐいぐいと飲んでしまいます。うっかり飲み過ぎに注意！
そして、ここからが、かってやさんの楽しいところ！次にいただくのは…。
奥に隠された繊細で緻密な味わいの一風変わったお気楽割烹！
季節を楽しみつつ、その時に美味しい食材を
巧みにお料理してくださるのが、かってやさんの楽しいところ！
暑い季節に出していただいたカニの煮凝り！涼やかな見た目に反して、
その味わいは濃厚。なんと、味付けはカニのお出汁だけで勝負。
少しでもバランスが崩れると、味わいを損ねてしまう。
ほぐし身の量も含め、緻密に計算されているからこそ、
お箸が止まらなくなる…。
実は、我慢できず日本酒をすでに…。日本酒はいつでもこだわりの10種類を取り揃えています。
お店ではあまり見かけない一合瓶というのも珍しい！
「ちゃんと一合入ってますからね！」と笑いを誘うのも粋な計らい！
でも、ラインナップをよく見てみると、北区十条界隈では、
まず見かけない日本酒がほとんどです。
ここにもかってやさんらしい、こだわりがあるのです！
かってやさんがお酒を選ぶ基準はメジャーかどうかではなく、
「本当にかってやの料理に合うかどうか」
お料理との一体感を常に考えて、お酒も選ばれています！
日本酒がわからない方でも「このお料理に合うお酒はどれですか？」と
相談すると、すぐにおすすめを教えてくれるんです！
お勧めいただいた京の香梅 純米は、きりっとした淡麗さが涼しげで、
とても心地よいです！
こだわりの割烹料理をいただきつつ、お料理と調和された日本酒をキュッとやる。
大将と女将さんとの楽しい会話も相まって、あっという間に飲んでしまいました！
次はいよいよ、あのお料理をいただきますよ！
丁寧に仕込まれた鴨肉は噛めば噛むほど…。そして最後は。
さぁ、看板メニューのジュレポン鴨たたきをいただきます！
鴨肉の仕込みはもちろん、なんとジュレポン酢まで自家製！のこだわりが詰まった一皿。
飲食店でよく見かける鴨肉は調理の手軽さもあり、むねの部位が使われていることが多いそう。
鴨肉のスモークなどもよく見かけますよね。かってやさんはあえて、
手間のかかるもも肉を使っています。
すべては美味しいものを食べてほしいという一心。
そのこだわりについて聞いてみました！
鴨のもも肉はアク抜きが必要で、いつも付きっきり！調理も難しい、手間暇のかかる部位。
さらに、脂が流れ出しやすい特性もあるので、かってやさんでは敢えて半冷凍で提供。
脂が口の中の温度で柔らかく溶け出し、噛みしめたくなる旨味と甘味が
じゅわ～っと広がります。ジュレポン酢を使っているのも、
この味わいが流れ出さないようにするための工夫です！
まさに、かってやさんの真骨頂ですね！
他にも面白くて、多彩な鴨肉料理がたくさんありますので、続きはお店でのお楽しみ！
ということで、自慢の鴨肉のたたきをいただいたあとはお魚料理をいただきますよ。
合わせるお酒として、吟醸 幻の瀧をいただきます。
このフォルム、いいですね！目の前で仕上がっていくのはカンパチのカマ煮付け。
あつあつを出してくださいました！手間を惜しまず、目の前で丁寧に仕上げてくださる
様子を見ていると、お料理に対する妥協のない真剣さが伝わってきます。
味付けは、伊豆下田でご主人が実際に食べた味を参考にしているそう。
とろっと煮詰めた甘めの煮汁は、吟醸 幻の瀧のガツンとした芳醇な香りと相性抜群！
あぁ、ご飯が欲しくなる…。カマ肉の筋肉質な旨味は煮汁にも負けず、いい感じで絡み合います。
最後にお肉系でもいただこうかな…と思い、まずいただいたお酒は北冠の純米吟醸。
もういい感じに酔いが進んでいますが、スッキリとバランスのいい旨味があとひきなお酒です。
今日の〆は、かってやの唐揚げ！
一言でいうなればなんと「日本酒に合う唐揚げ」なんだとか。
秘密は8種類のスパイスに漬け込んだ肉厚なお肉を、超高温の200度でカラッと揚げていること。
サクサクで、肉汁と熱を逃さないスパイシーでジューシーな仕上がりに。
ゆっくり食べてもずっと楽しめる味わいなので、ゆっくり日本酒にも合わせられます。
何より、心地良いスパイスの風味がやみつきになりそう！
「かってやさんの唐揚げを知ると、他の唐揚げが物足りなくなる」
なんてお客さんの声もあったそうですよ！
最後にもう1本だけ！といただいた日本酒は月山。今日のお酒の中で一番濃厚な風味！
しつこさがなく、喉元まで来れば後味はキリッとしています。
唐揚げの脂をスッキリ切ってくれる心地よい酸味がいい、これは最高のシメです！
こうして楽しくお話しながら次々美味しいものが出てくると、
思わず箸とお酒がぐいぐい進んでしまうんですよね！
口にするものは、心に直結するからこそ！
かってやさんでは、いつもたくさん飲んで食べて…でも不思議と、次の日が辛くない。
むしろ、心が満たされ、ひとり家でご飯を食べた時にはない元気が湧いてきます。
カウンターに佇むかってやさんの看板鴨ちゃんから「こいつまた変なこと言ってるよ」と
笠越しに生暖かい視線を感じます。そこで大将が一言。
「ジャンクフードも食べすぎると心が荒みますから、お客さんの顔はみれば分かります」
素材へのこだわりも、手間を惜しまない仕込みと調理も、
カウンターでの楽しいおしゃべりも、すべてはこのお客さんを想う心から。
チェーン店ではなかなか味わえない、心も栄養で満たされる感覚は、
愛に溢れたこのご夫婦だからこそ出せるものなんだよなぁと、
しみじみ感じました。
これから涼しくなってくる時期。秋はワカサギ料理や、女将さんの故郷の味であるボルシチ、
冬は鴨鍋に、ねぎとまぐろのねぎま鍋など、楽しみなメニューが盛りだくさん！
頑張った日にはつい帰りたくなる不思議な割烹の魅力、
ぜひ実際にカウンターで感じてみてくださいね。
お気楽割烹かってやの店舗情報
【住所】〒114-0032 東京都北区中十条2-9-25
【TEL】050-5471-3464
【Instagram】https://www.instagram.com/kappou.katteya/
【X】https://x.com/Kappou_Katteya
【Facebook】https://www.facebook.com/kappou.katteya
”かのこ”とは何者？
＜経歴＞
1999年生まれ。立教大学現代心理学部映像身体学科卒業。
学生時代から、被写体の話を聞きながら写真を撮ることがライフワーク。
過去に容姿やアイデンティティに悩んだ経験を糧に、教育や福祉事業の仕事を経験した後、
写真と対話を軸にした屋号 “margo” を旗揚げした。
これまでに撮影した人物は100名を超え、JUJO WALKERをはじめとするWebメディアや
書籍「幸せになる! 50歳からの仕事の辞め方、変え方、始め方(宝島ムック)」に
掲載する写真の撮影にも携わる。
開業後、撮影に慣れていない方にも安心してご依頼いただけるよう、
パーソナルカラー活用アドバイザーの資格を取得。
＜個人的なこと＞
小さいときから十条で育ち、このまちの人やお店に、たくさんの思い出と愛着があります…！
クラフトビールや日本酒を飲むのが大好きで、時々ひとりで飲みに行くことも。
音楽を聴くのも日課で、歌謡曲から最近の流行りまで、好きな曲がないかいつもチェックしています。
ぜひおすすめがあれば教えてください！
